「ラクな運動ほど脂肪が燃える」というのは錯覚。運動強度を上げればエネルギー消費量は増えるので、実際どれくらい燃やせるかという「量」に着目した場合、40%~70%が、脂肪燃焼に適した運動強度と覚えておこう。40%は日常生活でも、十分に到達できる運動強度だ。ウェイトコントロールは、普段の行動でいかに脂肪燃焼ゾーンに入れるか意識することにかかっているといえるだろう。パルセンスを身につけていれば、いつでも心拍数や運動強度を知ることができるから、日常で効率的に脂肪を燃やせるはずだ。
運動強度と脂質&糖質燃焼
運動強度によって、糖(炭水化物)代謝が優位になったり、脂肪(脂質)代謝が優位になったりと、燃焼率は異なってくる。
下のグラフを参考に、運動強度を設定しよう。

- 糖代謝を優位にさせない低強度で長時間運動すれば 効率的に脂肪を燃焼できる!
- エネルギーとして、どちらかだけが使われるということはない。しかし、燃焼率は運動強度によって変わってくる。運動強度が高くなるにつれ糖の燃焼率が上がってきて、脂質の燃焼量を70%くらいで逆転する。40%~70%の運動強度をキープするのが、脂肪を燃やすコツだ。
年齢別目標心拍数の目安
最大心拍数は年齢によって異なるので、目標心拍数も年齢に従って変わってくる。運動強度が脂肪燃焼ゾーンに値する、
年齢に合った目標心拍数を参考に。

- (注) カルボーネン法の運動強度計算式より算出(安静時心拍数70の場合)
- 心肺機能の強さ次第で心拍数の上がり方は異なる。
パルセンスを使ってコントロールを - カラダについた脂肪を燃やしたいなら、まずは、運動強度40%を目標にしてみよう。パルセンスなら脂肪燃焼ゾーンに入るとLEDライトと振動で教えてくれる*ので、動きを速めたりして強度をコントロールする。ゾーンから出たときもお知らせ。キープのコツがつかめるようになる。
- (注) 「PULSENSE View」で「機能設定」が必要です。
PS-600C/Bはゾーンから外れた時のみ通知。
- (注) 「PULSENSE View」で「機能設定」が必要です。
糖と脂肪から作られる「ATP」からエネルギーは生まれる
人間の直接的なエネルギー源は、細胞内にある「ATP」という物質。これは体内に少量しかなく、短い運動で使い切ってしまうといわれる。このため、常に糖と脂肪を燃焼させて得たエネルギーを使ってATPを再合成し続けている。

- 脂肪は、飢餓に備えるための貯蔵型のエネルギー源。日常生活のほとんどは脂肪代謝で、寝ているときのエネルギー源の約9割は脂質。しかし、摂取した糖の余剰分も脂肪になってしまうので、燃焼しなければ脂肪は増える一方なのだ。
- もともと貯蔵型のエネルギー源ではなく、体内に蓄えておけるのは筋肉と肝臓のみで貯蔵量も少ない。しかし、脳の唯一の栄養源であり、また、酸素があってもなくてもエネルギーを生み出す、重要なエネルギー源だ。エネルギー変換も素早い。