寝だめは効果ナシ!専門家に訊いた睡眠とは。

自分の睡眠を知るには記録をつけることが有効

「自分の睡眠について知りたい方には、睡眠日誌をつけることをおすすめしています。記録するのは、何時に床について、何時に起きたか、途中で目覚めなかったか、実際にはどれくらい眠ったのかなど。日誌をつけることによって睡眠の傾向や、自分に必要な睡眠時間を把握してもらうのです。このパルセンスは、睡眠を客観的なデータとして示してくれるから便利ですね」(むさしクリニック・梶村尚史先生)

自分の睡眠を知るには記録をつけることが有効

パルセンスで睡眠の記録をとるとき、
気をつけるべきポイントは?

「睡眠は、平日と休日で差があるもの。睡眠日誌をつけるときは、1か月程度続けてもらいますが、それと同じようにある程度長い期間のデータを見て、日々の変化を観察するとよいでしょう。自分の睡眠の実態を知ることができると思います」

8時間睡眠にはこだわらなくていい

『1日に8時間寝ないとダメ』と言われることもありますが、必要な睡眠時間には大きな個人差があります。 成人の場合、一般的な睡眠時間は7時間前後とされています。しかし、5時間未満でも十分なショートスリーパーや、10時間以上寝ないと1日持たないロングスリーパーもいます。現在の睡眠時間が十分かどうかは、日中に眠気を感じることなく活動できているかで判断できます。たとえ8時間寝ていたとしても、日中ぼーっとしてしまうなら睡眠時間が不足している可能性もあるでしょう」(むさしクリニック・梶村尚史先生)

休日に寝だめをして解消するというのは?

「毎日の睡眠は節約も貯金もできません。寝過ぎはむしろ、熟睡を妨げてしまいます。体内時計の周期は25時間で、朝、太陽の光を浴びることで24時間に修正されます。土日に朝寝坊をすると、体内時計のリセットもそれだけ遅れてしまうのです。睡眠のリズムを壊さないためには、平日も休日も同じくらいの時間に起きるほうがいい。どうしても平日は忙しく、睡眠時間が足りない場合は、休日の朝寝坊をせめて2時間以内に収めておきましょう」

日本人の平均睡眠時間

8時間睡眠にはこだわらなくていい

厚生労働省「平成23年国民健康・栄養調査報告」より